新天地でも、病院は替えずに。

引越しをする頃には私も働いて良いくらい、うつ病も良くなってきました。 


薬の減薬も上手く行っているし、家事育児もこなせるようになっていました。 


あんなにダメだった食事も少しづつ無駄に買わなくて済むようになってきたのです。 



先生はまだ早い、再発率が高い病気だから、安心してる時にまた出る可能性があるよ


と、おっしゃっていました。 

転院する事は考えていませんでした。 

ここまで良くなったのも先生のおかげでもあると思うのです。 


遠くても、通院は続くこと、

新天地で、無理なく働く事


条件はこれだけ。


とても大変な条件でしたが、職を見つけフルタイムのパートで働き、自立にまた1歩踏み出す事になりました。 


父親は、命の恩人に頭を下げて

よろしくお願いします

と、話していました。 


きっと本当に心配だったんだと思います。 



後に彼も私のアパートで暮らし始めますが、この時は近くの家で別々に暮らしていました。 


そのフォローもして欲しいと言うお願いも入っていたに違いありませんでした。


フルタイムの仕事について、病気の根強さを感じます。 

瞬時に答えを導き出せない

どっちのやり方が効率的かがわからない



一つひとつ丁寧に誠実にまじめに・・・ただそれだけを念じて週5日働くのはやはり心は疲れやすくなりがちでした。 

少しづつ家事がおろそかになりました。 フォローしてくれたのはやはり命の恩人。


一緒に住む方がよりフォロー出来ると思うと言ってくれました。 


地域が違えばその地域ルール頑張って存在します。そのルールにも悩まされますが、恩人に助けられなんとか馴染めるようになりました。 




私は恩人無しでは、役立たずな部分が多くあります。でも、恩人は私がいないとオレが役立たずみたいじゃないか、と、言います。


お互いがお互いに必要としている


この関係が  やっと本当の夫婦なんだろうと感じ始めました。


前の結婚生活を思い返すと天国と地獄の様です。



私は死んでいないけど、天国にいるようです。 

相手が頑張ってくれるなら、私も頑張れる。



減薬も進みながら、フルタイムで働けるようになりました。 


薬を飲んでいなくても、検査の結果は平常値。


私はやっと完治したのです。 


しかし通院は続きます。

一ヶ月に1度。経過観察です。

3年以内に再発率が高い病気がうつ病です。 


無理するとすぐまたうつ病になります。 


私はまた無理をしてしまいます。 フルタイムのパートを辞めて 

正社員で働こうと決めたのです。 

人間関係が熾烈な女性の多い職場に戻ることに決めたのです。